私のパソコン教・教祖と仰ぐ“MIK”さまに
自作の相談をすると
「これからの時代、デュアルCPUの時代だぜ」と聞き・・・

「フム・・フム・・・・」

「“RAID”もおいしいよ」

「フム・・フム・・・・それで行こう!!」

「デュアルなら、もちろんOSはWindows2000ヨ」

「ハイハイ」
当時、怖いもの知らずで無知・無謀・・
大馬鹿野郎のこんこんチキ
自作経験のない私が・・
パソコン雑誌を読んでいるうちに


「最強のデュアル特集!」や「無敵のRAID!」を読んで、その気になって・・・
よくありますよね!? ウルトラマンのパジャマを着るとウルトラマンになれたり、
ライダーベルトを付けると仮面ライダーになれた事って!

  



自作機・サボテン

2000年大型連休3日前の仕事帰り 上記の話を聞いて早速、大阪・日本橋に部品調達にいきました。



”デュアルマザーボード必須”ということで、昨日 教祖さまより聞いていた店に突撃!目標をGET!
(昨日は10箱ぐらい残っていたと聞いたマザーも 今日は残量6箱でした。案外売れるもんだな・・)

今日・手元に現金が無かったのと、日本橋にCPUは売るほどある?ので、CPUは明日買う事にして
CPU価格調査を4〜5店しました
売り切れの店も多かったですが・・・
(安いところで¥23800〜高くても¥25800と情報収集)
「この価格内でゲットだぜ」
その後 ”悪夢”があることも知らずに お気楽に家路へ・・・ランランラン


情報で、この“テクラムのデュアルマザー”はPV・カトマイ600で動作確認済み(動きますよ)。
「ペンティアムV・スロット1・カトマイ600・FSB100」の文字を頭に叩き込みました
(この4条件をクリアしないと私のマザーボードには適応しないと思い込んでいましたので)


1999年2月発売当初のオドロキ価格



1999年7月の価格







翌日・・・ 晴天


 意気揚々と・・


 最安値チェック店Aへ・・・「品切れです、カトマイは入荷未定です」
「えっ?」


次の店Bへ・・・「完売です、カトマイは・・入荷予定ありません」
「げっ?」


マザーボードを買った店Cへ「売り切れです!カッパ(カッパーマイン)ならありますョ」
「はぁ?」
しかもデュアルのマザーの箱が無い!売り切れている・・・



その次の店Dへ・・・「ひとつだけあります」
「いや!二個なければ意味無いんです。出来れば製造番号(ロットNo)が一緒ならありがたい」
「それじゃ 他をあたってください・サイナラ」
「オヨヨ・・」



その後、約5店ぐらい探し回ったでしょうか・・・・ 足が棒になるやら 情けないやら・・・
ホントに
大阪電気街・日本橋からペンティアムVカトマイ600が消えました!!
地球外生命体の侵略か!?! FBIモルダー捜査官に連絡を!




途方にくれ、座り込み、落ち着いて考えてみると・・ 
すでに
六枚のデュアルマザーが売れている・・・

という事は・・・

単純計算で12個のCPUが売れている・・・

デュアルブームである・・・

という事は・・・

大型連休前・ほかの店でもデュアルマザーが売れている・・・

日本橋・ビジターおやじが CPUをゲットできる確率は・・・
・・・
このままCPUが買えないと2万のマザーがゴミになる???
(このとき私のポケットは“不安”と“恐怖”と残金6万円でした) 
(二個同時を求めるより、この際一個買っておき、 後一個探すほうが揃う確率が高い!!)


という事は・・・





総合的にはじき出した答えは

ワァー!






グウタラおやじの“棒の足が” 
獲物を捕まえる”豹の足”に変わり、
さっきのD店に
走った!走った!!!!
(きっと周りの人は”ひったくり”か”銀行強盗逃走犯”に見えたことでしょう)




「スミマセン!ハァ!ハァ! ひとつだけでも ゼィゼィ! 売ってください!!ヒィヒィ!」

「やっぱり来たな!」とばかりに ニヤニヤする店員さんから話を聞くと・・
すでに“カトマイ”は生産終了で日本橋界隈・在庫処理状態! 発注しているものの
問屋が持っているのか?・または入荷しないかも わからん!
「これからはカッパ色でしょう!」と

そして・・・

「運がよければ買える
かもしれません あなた宝くじに当たったことありますか?」


「・・・」



CPU一個を握り締め・・・静かに店を後にした・・・・・






そうです!世界はカトマイからカッパーマインに移行中でした。
このときに学びました 「欲しい時!それが買い時!在るうちに今買え!明日は無いと思え!」



日本橋で教祖MIKさんに会い、 トホホ事情を話すと、
そそくさとFSB133のカッパーマイン2個を買って来て一言!
(MIKさんもデュアルを組んでいた)

MIK:「大丈夫だって!走るって(動く)!」自信満々

このときほどMIKさんが
頼りがいのある、大人に見えたことはありません!!
(小さな恋が芽生える時って こんな時でしょうか?) 


MIK:「でも・・・FSB100と133の食い合わせじゃ だめかもしれないヨ!
根性あるなら買ってみな!クックック生贄じゃ!」
私:「ゲゥ!・・・オニ・・・・・アクマ・・・ケダモノ!」






そうです!先に買った 一個目の“カトマイ600Mhz・FSB100”が
今度は足枷(あしかせ)になってカッパーマインが買えません!!
今から腐るほど店頭に並ぶであろう・・・CPUカッパが・・・買えません

私の生きる道は何が何でもカトマイ600Mhz・FSB100を探さなければなりません!
すでに、¥26200のCPUと 前日¥2万のマザーで¥46200(税抜)の投資をしているわけですから・・



”マニュアルの指示に従わなければ ならない”と 
カトマイ呪文
に縛られた“安全第一・自作ビキナー”と、
自作経験・知識とも豊富、ハッタリ少々で
アドリブ人生を楽しんでいるMIKさん!
このときほどMIKさんが
恨めしく見えたことはありません!!
(小さな殺意が芽生えるときって、こんな時でしょうか?)



CPU一個を握り締め 静かに日が暮れた日本橋を後にした・・・



むかし・・「エルム街の悪夢」という映画がありましたが、
「電気街の悪夢」という感じです・・・







翌日・・・曇り

ブラボー大阪
執念と残金とカトマイ呪文を胸に、朝一番日本橋へ!MIKさんのお気に入り”PCワン○”店へ

昨日、入荷予定を聞いた同じ店員さんへ聞いてみると、こっそり「今日の佐川便で5個入りますょ!」

ぐぉ〜 ラブリー飛脚!
何がおきても、ここから離れるものか!


店の前で
目つきの悪いパンチパーマおやじが                
       
                      店の出入りをチェックしていると、



「入荷すれば携帯に連絡してあげるから、離れていてください・・・」
“邪魔者扱い”されても、このときばかりは、この店の繁盛を祈りました






「おぉ!これぞ大阪商人!!商いの鏡!」なんてブラボーな店員さんなんだ!!
しばらくして携帯が鳴り 怨念 念願のカトマイを調査最安値¥23800でGET!
(安いやんけぇ〜!それも同ロットがあるやんけー!でも買ったのは一個)


昨日の悪夢はなんだったんだろう?自問自答・・





アミ〜ゴ!   

自作機第一号 命名:サボテン 




CPUはBOX品(リテール)とバルク品がありますが 
前回でも書きましたように
“選択できる状況”では ありませんでしたので、
BOX品(箱に入ったメーカー正規品?)を購入

メーカー純正ヒートシンクと(上画像→)
冷却ファンが最初から装備されていましたが
雑誌で「爆冷の魂・特集」(笑)や
「マイマシンを冷やせ!」(爆)などを読むと
冷却ファンを交換したくてたまりません。ウズウズ

今では“たまごっち”や“シャコタン”のように
“殻割り”(CPU本体から純正ヒートシンクを取り外すこと)も
死語になりましたが(笑) 開封と同時に行いました。

手順は学習済みでしたが、CPU自体デリケートなもので
コアに傷をつけたり
欠けると使用不可になりますので緊張の一瞬でした。

無事 取り外すと 早速 別購入のCPUクーラーを装着です

正規品を加工したのですから、これですでにメーカー保障外です。
素人(アホ)のやることはこんなものです・・・
もし?CPUに不調があったら、初めからCPUが
不良品だったのか、殻割により不良になったのか、
原因が特定できないからです。

※まず購入した状態で装着し、動作確認OKなら
殻割に移る方法が賢明な人のやり方でした
(だって・・雑誌の一番後ろに
「注:殻割は動作確認後に自己責任でしましょう!」って!
最初に書け!ゴラァ!)








←画像・左側がスロット1側です(金色のパイナップルシンク)

本当は右側スロット2に付けているアルファ製(ダブルファン)の

CPUクーラーを付けたかったのですが、

ヒートシンク自体が
デカイため

スロット2に干渉してしまって、取り付け不可!
(スロット1とスロット2の間の 取り付けスペースがない)
自作の厳しさ・楽しさってところ?!?!

(現時点でもスロット2・アルファ社のCPUクーラーは
メモリーにかぶさってますので、メモリーの抜き差しが
スロット2のCPUを外さないと出来ない・アハハ)









透明なアクリル板を本体サイドカバーに代用しました

冷却ファンは家庭用換気扇を想像すると分かるように
風を吸い出す方向と吹き付ける方向があります。

(我家の環境でのアルファ製のヒートシンクは
ファンでシンクに風を吹き付けるより
ファンを逆に取り付けて、風を吸出す方が
CPU温度が下がりました)


吸出し排気熱を、ケース内で循環しているより、
ケース外へ直接排出するほうがケース内温度が下がると思い
ダクトを付けてみました

スロット1のパイナップルシンクは吹き付けです
ダクトを付けることにより、スロット1のCPU温度が
確実に下がりました。

ただ ご想像のとおり爆音です。ウルサイデス
マザーボード
テクラム
P6B40D-A5
CPU PV600Mhz×2
(700Mhzにて稼動)  
メモリ 512
ビデオカード matrox
G400
HDD IBM
30G×2  RAID
OS windows2000

このマシン“サボテン”はタフで安定してました。

無知な私が故、セットアップまでは
かなりの月日と、バーボンが空になりましたが、
(苦労した作業は割愛させていただいてます)
「えっ?なにっ?」
「読者は人の苦労とか不幸を読みたがっているのじゃ!」
ごもっとも!今後気をつけます

不幸な話は
おやじの挑戦 → 買ってうれしいハナイチモンメ → 
嵐のモバイラー)をどうぞ


このマシンは一度走り出すと、とても よい子でした。

2002年夏までメインマシンとして。
以後はサブマシンとして活躍してます。