西国三十三所の第14番札所

長等山 園城寺
(ナガラサン オンジョウジ)

通称:三井寺

開基: 大友与多王  創建:天武天皇
宗派: 天台寺門宗 総本山
開創: 686(朱鳥元)年
本尊:如意輪観世音菩薩(観音堂)
お真言: おん はんどま しんだまに じばら うん
御詠歌: いで入るや 波間の月を 三井寺の 鐘のひびきに あくる湖

貞観年間(859〜877)になって、智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)和尚が、
園城寺を天台別院として中興されてからは、
東大寺・興福寺・延暦寺と共に「本朝四箇大寺(しかたいじ)」の一つに数えられ、
南都北嶺の一翼を担ってきました。

円珍の死後、円珍門流と慈覚大師円仁門流の対立が激化し、
正暦四年(993)、円珍門下は比叡山を下り一斉に三井寺に入ります。
この時から延暦寺を山門、三井寺を寺門と称し天台宗は二分されました。

その後、両派の対立や源平の争乱、南北朝の争乱等による
焼き討ちなど幾多の法難に遭遇しましたが、
智証大師への信仰に支えられた人々によって支えられ、
その教法は今日に伝えられています。
現在の金堂は、豊臣秀吉の正室北政所によって再建されたものらしいです。